第12回東北スポーツボランティアサミット&福島スポーツボランティア祭 報告(2)
上記研修会2日目は福島の今を見ていただくバスツアーです。
震災、原発事故を経て、望んだわけではないけれど、福島は「Fukushima」へと変わりました。特に「浜通り」地域は、原発事故の放射能汚染により住民は避難を余儀なくされ、代わりに多くの作業員が全国から集まる場所となりました。福島の、日本の、サッカーの聖地であったJヴィレッジは復興の基地へと姿をかえることとなったのです。そんなJヴィレッジも2018年夏、いよいよ再びサッカーの、スポーツの聖地へと戻ることになります。そこで、今回はまずJヴィレッジを見学に行くことにしました。
Jヴィレッジの小野俊介氏は、冷静かつ情熱的に、Jヴィレッジがこの事故を経てなおこの地にあり続ける意味と可能性を語ってくれました。そしていつか、すべてのお母さんが安心して子どもをここへ合宿に出せるようになってほしいと。それはまさに、福島の願いです。
ランチは西 芳照氏の経営するレストラン「アルパインローズ」にて。新鮮で美味しいお料理でした。西さんの「優しさ」が味にも出ていました。食後は著書へのサイン会に(笑)。
そして午後。今日本で最も注目されているサッカーチームの一つ、いわきFC(2017シーズンは福島県社会人リーグ1部)の本拠地へ。敷地には、アンダーアーマーの日本総代理店である(株)ドームの巨大物流センターがあります。グランドは「イタリア1部リーグのチームと同じ天然10%ミックスの人工芝」「プレミアリーグ仕様の眩しくない証明」など世界レベルの装備。まだオープン前のクラブハウスは「いずれおしゃれなパンケーキ屋さんやお寿司屋さんが入る予定」「1階にはアンダーアーマーのアウトレットショップ」と夢のような話が続々。
そして中村GMが語ってくれたいわきFCの夢は「いわきを東北1の都市にする」「日本サッカーのフィジカルを変える」「子どもたちを育てる」。決して勝つだけではない、スポーツの持つ大きな力を信じる強い気持ち。
いろんな意味で圧倒されました。
今回の研修会に参加された皆様からたくさんの「ありがとう」メッセージをいただきました。
福島も、ルーターズも、しっかり頑張っていきます! こちらこそ、ご参加ありがとうございました。
初心者対象 スポーツボランティア研修会 (3/18)
今年度最後の研修会(初心者対象)を3月18日に開催いたします。
スポーツボランティア研修の後は、バレーボール元全日本のノブコフこと齋藤信治氏による講演および技術講習会も開催。
お友達と一緒に、楽しい時間を過ごしませんか。
申込はこちらから。たくさんのご参加をお待ちしています。
第12回東北スポーツボランティアサミット&福島スポーツボランティア祭 報告(1)
平成29年2月4日、5日の日程で、表記イベントを開催しました。
初日は福島市のホテル福島グリーンパレスにて、研修会。まずは活動報告として2人からの発表がありました。
①FC東京・市民スポーツボランティア代表 吉田英樹氏
「J1とJ3のダブル活動」
②広島市スポーツ協会 大岡和之氏
「広島とスポーツ ~神ってた2016~」
ボランティア活動の現場の様子を話してくれた吉田氏からは、多くのボランティアが日々の活動に生かせるヒントをたくさん得ることができました。
また、スポーツ(特に広島カープ)を核として原爆からの復興、地域活性化を果たす広島の話は、福島のみならず多くの町のモデルになると、スポーツの力を実感するものでした。
休憩をはさみ、第2部は、サッカー日本代表帯同シェフである西 芳照氏と、福島出身のタレント なすび氏によるトークショー。Jヴィレッジシェフとして震災、および避難を経験した西氏のリアリティに溢れた話、サッカー日本代表の裏話、なすびさんのエベレスト登頂の話、そしてお二人の復興にかける思いと活動。参加したすべての人に福島の現状と希望が伝わりました。
その後、懇親会。恒例のチームユニフォームに着替えたボランティアたちの楽しい交流タイムとなりました。